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ボトックス注射とボツリヌス菌の関係

最近は、美容整形にボトックス注射を用いるエステやサロンが増えています。ボトックス注射とは、ボツリヌス菌から作られる製剤を皮膚に直接注射するものです。つまり原材料がボツリヌス菌なのですが、問題はないのでしょうか。腸詰菌とも呼ばれるボツリヌス菌は、食中毒を引き起こす原因菌です。一方、ボトックスはボツリヌス菌から作られた製剤です。筋肉を麻痺させる効果があり、医療の分野でも顔面麻痺やけいれんの治療に利用されています。当然ながら、人の体に害となるような薬品を医療や美容の面に使用することはありません。ボトックス注射にボツリヌス菌自体が入っているわけではなく、ボツリヌス菌毒素から抽出した成分を使用しているのがボトックスなのです。ボツリヌス菌は食中毒の元になる細菌であり、誤って人体に入らないよう十分な注意が必要です。生や、加熱が不完全な食べ物から引き起こるケースもあり、十分加熱した食品からは、ボツリヌス菌毒素の中毒は起こりません。非常に毒素が強く、わずかの量で死に至らしめるので、ボツリヌス菌は生物兵器などに利用されることを懸念されています。ボツリヌス菌は、食中毒を避ける上では無視しえない細菌といえます。ボトックスはボツリヌス菌とは違い、正しい使い方を守っている限りにおいて人体への危険性はありません。美容や医療の分野で使える、安全な薬剤であるといえるでしょう。

ボツリヌス食中毒について

ボツリヌス毒素が産生された食品を摂取後、8時間~36時間で、吐き気、おう吐や視力障害、言語障害、えん下困難などの神経症状が現れるのが特徴で、重症例では呼吸麻痺により死亡します。
出典:東京都福祉保健局 ボツリヌス菌

ボツリヌス菌による食中毒予防のポイント

1.容器包装詰加圧加熱殺菌食品や大部分の缶詰は、 120℃4分間以上の加熱が行われているので、常温保存可能ですが、これとまぎらわしい形態の食品も流通しています。
2.「食品を気密性のある容器に入れ、 密封した後、加圧加熱殺菌」という表示の無い食品、あるいは「要冷蔵」「10℃以下で保存してください」などの表示のある場合は、必ず冷蔵保存して 期限内に消費してください。
3.真空パックや缶詰が膨張していたり、食品に異臭(酪酸臭)があるときには絶対に食べないでください。
4.ボツリヌス菌は熱に強い芽胞を作るため、120℃4分間(あるいは100℃6時間)以上の加熱をしなければ完全に死滅しません。そのため、 家庭で缶詰、真空パック、びん詰、「いずし」などをつくる場合には、原材料を十分に洗浄し、加熱殺菌の温度や保存の方法に十分注意しないと危険です。 保存は、3℃未満で冷蔵又はマイナス18℃以下で冷凍しましょう。
5.食中毒症状の直接の原因であるボツリヌス毒素は、80℃30分間(100℃なら数分以上)の加熱で失活するので、食べる直前に十分に加熱すると効果的です。
6.乳児ボツリヌス症の予防のため、1歳未満の乳児には、ボツリヌス菌の芽胞に汚染される可能性のある食品(蜂蜜等)を食べさせるのは避けてください。
出典:東京都福祉保健局 ボツリヌス菌

なぜボトックス注射は美容以外でも使える

ボトックス注射は神経伝達物質「アセチルコリン」の伝わりを弱める働きがあります。なのでアセチルコリンが増えると起こるような病気には効果を発揮します。例えば、パーキンソン病はドーパミンの産生が低下するため、アセチルコリンの作用が相対的に優位になるのでアセチルコリンの作用を抑えるために用いられます。

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