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発達障害とは?

発達障害とは?

発達障害ってどういうのがあるかわかりますか?

自分が子供のころは支援クラスもなかったのですが最近では支援クラスがある小学校も増えてきています。

それだけ、発達障害についての関心は高まってきているということです。

発達障害は、発達障害支援法で自閉症、アスペルガー症候群とその他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠如・多動障害と定義されています。

世界的には米国精神医学協会で作成されている「精神障害の診断と統計マニュアル」(DSM:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)の診断基準に基づいて診断名が判定されている。

2013年には5回目の改訂版である『DSM-5』で示され、日本の示されていた「自閉症」「アスペルガー症候群」「広汎性発達障害」が自閉症スペクトラム障害に統一されました。

最近では、運動が苦手な子供が目立つことが指摘され発達性協調運動障害も発達障害に含まれることが増えています。

これにより、発達障害は、自閉症スペクトラム障害、学習障害、注意欠如・多動障害、発達性協調運動障害の4疾患を示すことが多くなっている。

それでは、1つずつどういった症状があるのかを見ていくことにしましょう。

自閉症スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorder: ASD)

自閉症スペクトラム障害は、イギリスの児童精神科医であるローナ・ウイングにより①社会性、②コミュニケーション、③イマジネーションの3領域の障害であると提唱されている。

①社会性

人と遊んだりして楽しむことや興味があることを共有することが難しい。

相手の気持ちを考えて振る舞うことが難しい。

コミュニケーション

自分の気持ちや考えを的確に相手に伝えることが難しい。

話していることを理解することが難しいが、目で見て理解することは得意である。

友だちなどと会話や意思疎通を図ることが難しい。

イマジネーション

特定のものに対する興味関心が強い。

物の位置や何かするときの手順に対するこだわりがある。

急遽予定変更になったりすると混乱したり不安になったりして臨機応変に対応することが難しい。

ゲームなどをする際に自分ルールがあり、そのルールにこだわりがある。

自閉症スペクトラム障害の特徴的な動作としては、「逆バイバイ」がある。

子どもは親がバイバイするのを見て、模倣してバイバイしますが、自閉症スペクトラム障害の子どもは親がバイバイするのを見て、子ども自身に掌を向けてバイバイします。

学習障害(Learning Disability:LD)

学習障害とは、視覚や聴覚、知的などに障害が認められないけど読んだり、書いたり、計算したりする能力の中でも限局的に習得または使用することが著しく困難な状態のことをいいます。

読字障害、書字表出障害、算数障害の3つのタイプに分けることができます。

読字障害(ディスレクシア)は努力しても読むことがゆっくりしか読むことができません。

書字表出障害(ディスグラフィア)は文章の中で文法や句読点の間違いを多くします。また、段落のまとめ方が苦手で、考えていることを明確に書字で表出することができません。

算数障害(ディスカリキュリア)は就学後に両親が気づいて発覚する場合が多いです。

数字の大小がわからなかったり、簡単な計算でも指で数えないと計算できません。

注意欠如・多動障害(Attention-Deficit / Hyperactivity Disorder:ADHD)

注意欠如・多動障害は注意の障害と多動性・衝動性の障害の両方かどちらか一方が現れる障害です。

こうした症状は、子どもによくみられる状態なのでうちの子も注意欠如・多動障害じゃないのかなって思うかもしれませんね。

ADHDと診断される場合は、症状が同年齢の子どもに比べて、

  • 明らかに許容範囲を逸脱している
  • ある程度の期間(通常6カ月以上)持続し観察される
  • 複数の場面でその行動(逸脱した行動)が出現する
  • その行動のために本人や周囲に不利益が生じている

などが条件とされている。

今在籍している放課後デイサービスでみるADHDの子どもはテーブルで宿題やおやつを食べる際にお尻を床につけずに浮かせた状態で宿題をしたりしています。

注意したらいったんは床にお尻をつけて宿題をしますが少し目を離すとまたお尻が浮いた状態になっていたりします。

多動性・衝動性の障害が強いタイプは男児に多いとされています。

周囲とよくトラブルことが多く、言葉遣いなどが少し乱暴な印象を与えてしまうことがあります。

不注意のタイプは、男女差は明らかになっていません。

発達性協調運動障害

発達性協調運動障害の特徴としては、ハイハイがうまくできなかったり、つまずいたりしてよく転んだり、字が乱雑でマス目からはみ出してしまったり、箸をうまく使えなかったり、靴紐が結べなかったりします。

このような状態が見受けられると「発達性協調運動障害」と診断されることがあります。

いままでは発達性協調運動障害は、自閉症スペクトラム障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、限局性学習障害と同時に診断された場合には、これら3つの障害が優先されて診断名として明記されなかったので、発達性協調運動障害の認知度が低かった原因になっています。

発達性協調運動障害は、自閉症スペクトラム障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、限局的学習障害に隣接する障害と考えられていた。

症状が重複して完全に分離することができません。

実際にはどの程度重なりがあるかについては、ADHDの約30~50%に発達性協調運動障害が併存して、限局的学習障害では50%に併存して、自閉症スペクトラム障害については約40%が併存するといわれています。

これまで見てきた自閉症スペクトラム障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、限局的学習障害は、さまざまな部分で隣接しており、重なりあった疾患といえます。

特に感覚異常は4疾患に共通してみられるのが特徴です。

まとめ

発達障害にはどういったものがあるかわかっていただけたでしょうか?

発達障害は自閉症スペクトラム障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、限局的学習障害、発達性協調運動障害の4疾患を示すことが多いです。

この4疾患は隣り合っていて感覚異常は共通してみられるのが特徴です。

今回はこの辺でオシポフ(@oshipovlog)でした。