低出生体重児は今も増えているのか?
結論から言いますと、2005年まで増加傾向にありましたが、それ以降は横ばいが続いています。

グラフを見てもらうとわかると思いますが、出生総数は年々減少傾向にあるにも関わらず、低出生児の数はそれほど減っていないことがわかります。
低出生児とは?
そもそも低出生児とは何?って思いますよね。
低出生体重児とは、生まれた時の体重が2500g未満のことを指します。
厚生労働省が出している低出生体重児保健指導マニュアルによるとさらに細かく分類されていることがわかります。
出生児体重の分類
出生児体重範囲 | 呼称 |
---|---|
4000g以上 | 高出生体重児 |
2500g以上4000g未満 | 正出生体重児 |
2500g未満 | 低出生体重児 |
1500g未満 | 極低出生体重児 |
1000g未満 | 超低出生体重児 |
2500g未満で生まれてきた低出生体重児は、必ず乳児の現在地の市町村に届け出なけれまなりません。
ちなみに我が家の娘は2880gで生まれてきたので正出生体重児になります。
生まれた瞬間は2880gだったけどかなり小さかったのを覚えています。
低出生体重児になるとさらに小さいので驚きです。
低出生児の原因は?
低出生児になる原因として考えられているのは
・早産
・子宮内発育不全
この2つが考えられています。
早産および子宮内発育不全
早産および子宮内発育不全によって低出生児になる可能性が高いことがわかっていますが、はっきりとした原因が分かっているわけではありません。
母体側の原因として、妊娠高血圧症や胎盤、臍帯などの異常などが挙げられます。
赤ちゃんの側の原因としては、染色体異常や奇形などが挙げられます。
医療の発達により、こうした母子の異常がわかった場合には、早く出産して治療を施した場合があります。
早産になると、お母さんのお腹の中で栄養をもらって成長するはず期間がなくなるので必然的に生まれた時は小さくなりますよね。
妊娠期間中に喫煙や飲酒などをしている場合も低出生児が生まれるリスクが高くなるみたいです。
痩せている妊婦さんにも低出生児が生まれる確率が高くなるので注意が必要です。
赤ちゃんはお母さんから栄養を受け取っています。
そのお母さんが低栄養状態であれば、赤ちゃんが受け取るはずの栄養が足りないから成長できない要因になるのです。
あまり太り過ぎると妊娠高血圧症や妊娠糖尿病などのリスクも出てくるので妊婦の方は体重調整が難しいかもしれませんね。
最近では、妊娠中の体重増加量の目安を引き上げるというニュースが出ましたね。
低出生児のリスクは何?
低出生児で生まれた子供は将来かかりやすくなる病気があります。
虚血性心疾患、2型糖尿病、高血圧、メタボリックシンドローム、脳梗塞、脂質異常などの生活習慣病や精神発達異常などの発症リスクが高いことがわかっています。
低出生児の予後は?
低出生児の死亡率は厚生労働省が出している人口動態統計からでもわからないです。
しかし、新生児の死亡数などは人口動態統計からわかるのでグラフにしてみます。

1950年から出生数も年々下がってきてますが、早期新生児死亡数、新生児死亡数、乳児死亡数もかなり減少しているのがわかります。
この中に低出生体重児も含まれるので、かなり救えていることがわかると思います。
それだけ、日本の医療は発達してきてるってことなんでしょうね。
まとめ
低出生体重児の割合は2005年ぐらいまでは増加傾向にありましたが、それ以降は横ばいが続いているのが現状です。
低出生体重児の死亡数は正直わからないですが、早期新生児死亡数や新生児死亡数などがかなり減少していることから低出生体重児でも救われている命が多いことがわかります。
低出生体重児になるはっきりとした原因はわかりません。
しかし、妊娠しているのに痩せすぎていたり、喫煙や飲酒したりすると低出生児が生まれてくる確率が高くなります。
母体側や赤ちゃん側に何か異常がある場合は早産になることがあり、お母さんのお腹の中で成長できなくなるので低出生児になることがあります。
今回はこの辺でオシポフ(@oshipovlog)でした。